ko_ta_roのライフログ

日々の考え、読書日記、運動日記などライフログを書いていきます

2018-04-18 夕暮れどきが一番楽しい:カズオ・イシグロ「日の名残り」

何とか今日も乗り切れて、ほっとしています。

そんなに大きな出来事は無いんだけど、その日その日を乗り越えるだけでふうふう言っています。

 

でも今日は仕事の後にカズオ・イシグロの「日の名残り」を読んで、何十年も前のイギリスの屋敷の執事の世界に入りこんで、少し現実を離れることが出来て、少し自分の現実を離れられてリラックス出来ました。

 

人生の夕暮れ時に差しかかった、一人のイギリスの執事の人生に耳を傾けて、品格や誇りを持って仕事に励むこと、執事としての人生と個人の幸福、人生の夕暮れ時に差しかかった人が何を思うのかなど、たくさんの事を読みながら考えました。自分もだんだん夕暮れ時にさしかかってきたんだなと実感する部分もありました。

 

身体を動かすのとはまた違った感覚で、読書は疲れが癒されるなと感じました。

 

エピローグ部分で、「人生、楽しまなくっちゃ。夕方が1日でいちばんいい時間なんだ。脚を伸ばして、のんびりするのさ。夕方がいちばんいい。わしはそう思う。みんなにも尋ねてごらんよ。夕方がいちばんいい時間だって言うよ」と執事が村人に言われて、主人公がこの物語の後に良い夕暮れの時間を過ごせるといいなと思いました。

 

時間と空間が遠く離れた本の世界に行って戻ってくると、自分の問題も少し気楽に見れる気がします。

 

必ずしも思い通りになるとは限らない人生でも、誇りを持って大事だと思うことに打ち込んだ人の人生を辿れて、良い時間でした。

 

大変だったけど、良い1日だった。

良い本を読めて楽しかったです。

 

 

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

 

 

 

 

2018-4-14 読書の歯応え:ジャレド・ダイアモンド「銃、病原菌、鉄」

最近、身体的にはだいぶ力がついてきた気がしているのですが、反面、知恵や思考力の部分をもっと鍛えなきゃと思う事が多く、読書の時間を増やそうと思っています。

 

今日はジャレド・ダイアモンドの「銃、病原菌、鉄」を読みました。

 

多くのものを持っている社会と、ほとんど何も持たない社会(文明)があるのはなぜか、時間的、空間的に大きなスケールで解き明かしていきます。

 

人種間の生物学的な違いではなく、地球上のそれぞれの環境の違いが、文明の異なる発展を産んだと証明していきます。

 

一人一人の人間の違いも、環境の違いが産んでいるように読みながら思い、自分を変化させるには、生活環境を変えると大きな変化が生まれるのかなと思いました。

 

日々、読書をたくさんしていこうと思っていますが、その際に、答えだけが書いてある本は選ばずに、しっかりと過程を書いてある本を選んで読んでいこうと思いました。

 

「銃、病原菌、鉄」は、しっかりと過程を書いてある、歯応えのある本で、読みながら思考が鍛えられる感覚がありました。

 

答えだけを書いてある本を読んでも、自分の思考力や想像力がつかないんだ、と最近思うようになりました。

 

僕は運動がとても好きですが、身体だけを鍛えてもダメだし、頭だけを鍛えてもダメなんだと感じます。最近はやや身体ばかりを鍛えていた気がするので、少し集中的に読書して思考力をつけなければ、と思いました。

 

読書量を増やしてみて、自分がどう変わっていくか、ちょっと観察してみようと思っています。

 

 

銃・病原菌・鉄 上巻

銃・病原菌・鉄 上巻

 

 

 

銃・病原菌・鉄 下巻

銃・病原菌・鉄 下巻